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ドメーヌ・レオン・バラル・ヴァリニエール 2010/12/22 |
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●生産地：ラングドックルーション・フォージュール ●ブドウ：ムール・ヴェードル100% ●日本での販売価格：\7,000 - \9,000 |
| １．驚きのワイン 南フランス、ラングドックルーションの赤ワインというと、タンニンが強くアルコール度数も高く、シラー、グルナッシュ、カリニャンなどというブドウ品種のせいか、全体として重く、どちらかというと野暮ったい印象がありました。ところがレストラン「エルダンジュ」の小元ソムリエが、「今日の蝦夷鹿の料理には、よろしいかと思います」と勧めてくれたのが、「ドメーヌ・レオンバラル・ヴァリニエール」でした。ムール・ヴェードルというマイナーな品種なのに、まるでボルドーのトップクラス赤ワインのように旨みが凝縮されていました。酸味がフレッシュなので「鱈の白子パン粉揚げ」とも違和感を感じず、豊かなベリー風の果実味と、全体として緻密で洗練されたボディは、ソムリエのお勧め通り、鹿肉にはピッタリでした。とても小売値が一本1万円以下というのが信じられないような、驚きのワインでした。
２．レオン・バラル氏 調べてみるとレオン・バラル(Leon Barral)氏は、牛を使ってブドウ畑を耕し、殺虫剤はボルドー液のみ使用し、酸化防止剤である亜硫酸ガスを使わないという徹底した自然派農法でワインを作っているようです。【注１】何よりも驚かされたのは、年平均2,500本以上のワインをテイスティングし、現在30,000本以上のデーターを持つといわれる著名なワイン商・ワイン評論家であるピーター・ツーストラップ（Peter Thustrup）氏が1997年に行ったブラインドテイスティングの会で、ボルドーの「シャトー・マルゴー」、「コスデストゥルネル」など名だたるワインを押しのけ、「レオンバラル・ジャディス」が一位となった事実でした。【注２】 この時から「マルゴーに勝ったラングドックのワインの作り手」として、同氏の名声が高まったようです。 |
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