●生産地：フランスシャンパーニュ地方
●ブドウ：シャルドネ、ピノノワール、ピノムニエ
●日本での販売価格：7,000円〜27,000円

１．アンリオ社
1808年（＝江戸時代・文化年間）創業のアンリオ社は211年に渡り家族経営を守り続け、小規模だからこそ出来る高品質のシャンパーニュにこだわっています。そのため自家畑（27ｈａ）のみならず、契約栽培についても信頼のおける農家と長期の契約を結び、その大半がグランクリュとプルミエクリュの優れた区画にある場所で取れるブドウを使っています。

中華料理礼華四君子草（日比谷）で行われたアンリオワインの宴では、プロモーションに来日したアンリオ社社長のジルド・ラルズィエール氏【右写真】が、自らのメゾンのこだわりを熱く語り、飲んだ六種類のシャンパーニュについても、その特質について非常に分かり易く説明してくれました。アンリオ社の基本ポリシーは(1)良いブドウを使うこと、(2)シャルドネ種が中心となること、(3)時間をかけること、だそうです。アンリオ社はシャンパーニュの熟成期間を36〜48ヶ月も取るそうで、ラルズィエール氏は”Time is essential.”（時間が絶対に必要だ）と強調していました。

そして出来上がった同社のシャンパーニュの特徴は(1)優雅さ(Elegance)、(2)バランスの良さ(Balance)、(3)複雑な味わい(Complexity)であると述べ、昔も今もその先も目指す方向は“これぞアンリオ”という特色のある味(Identifiable taste)を一貫して保ち続けること(Consistency)である、と雄弁に語りました。

２．Wine & Dine
この日出された6種類のアンリオのシャンパーニュに合わせて、礼華四君子草木村シェフはかなり考えた料理を出してくれましたのでワインとの組み合わせと共に紹介します。

	Dine	Wine
	十二種類の前菜饗宴	Brut Souverain Souverainとは「至高」の意味です。アンリオの大使(ambassador)と呼ばれ、世界中で飲まれています。
	上海蟹と絹豆腐酸辣スープ菊花添え	Blanc de Blanc シャルドネ100%。シャルドネを重視するアンリオのエンブレムとも言われてます。
	帆立貝パイ皮包み小籠包	Rose 苺やラズベリーの余韻が残ります。
	和牛低温ロースト花山椒オイル	Millesime 2008 素晴らしいバランスで、私は個人的にはこのワインが一番気に入りました。
	フカヒレの黄金スープ	Cuvee Hemera エメラとはギリシャ神話の春の女神で、アンリオのトップクラスワイン。