|
|
|
ボランジェ（Bollinger） |
 |
 |
●生産地：フランスランス・シャンパーニュ |
ボランジェは創業1829年よりシャンパーニュ・アイ村で家族経営を続けるグランメゾンで、職人の手による伝統製法で質の高いワイン造りには定評があります。特に創業以来、今でも木樽発酵を行っている数少ないメゾンの一つで、1884年にヴィクトリア女王より、英国王室への納入を許され「Royal Warrant」の授与を受け、130年以上に渡り今日も英国王室への納入を続けています。【注２】
【注２】女王陛下ご指名のシャンパーニュ |
 |
|
|
「ジェームズ・ボンドが愛したシャンパーニュ」と、小説007シリーズ作者（＝イアン・フレミング）がわざわざ名指しで指定したボランジェは、ボンドとそのストーリーのヒロインが甘く危険な香りのする時いつも現れるので、ジェームズ・ボンドのシャンパーニュといえば「ボランジェ」が頭に浮かびます。【注１】
2023年初めに「鮨青木」に年始＆初食事に行った時、ソムリエの北村さんから「お値段は少々張りますが、お正月ということで、ぜひボランジェ2013年を飲んでみてください」と勧められたのが、B13（=ベー・トレーズ；フランス語のB13読み）というラベルのボランジェです。雪と霜の影響をうけ、長い冬だった2013 年はミレジメ（＝優れたブドウが収穫されたその年のブドウだけで作るシャンパーニュ）に相応しい素晴らしいピノ・ノワールが収穫され、なかなか日本では手に入らないそうです。洗練されたシトラスのアロマと、その奥に香るフレッシュアーモンドを感じ、口に含むと凛としたミネラルが心地よく、雪に覆われたランスの静謐な大地を想起させます。特に穴子の白焼にキャビアを乗せたつまみとのマリアージュは素晴らしく、赤貝、帆立などの貝類、そして蟹、クエ、ヒラメなどに申し分なくマッチングしていました。レギュラーサイズのボトルなのに「え？」と驚くほど小さなコルクでしたが、環境問題に対するボランジェの姿勢を見たような気がしました。
