チャン・リュウさんは1999年にAnya von Bremzenという料理評論家が選んだ「現在活躍する最も評判の高いシェフ」(The hottest chefs alive)10人の一人に選ばれました。下記の参照サイトから抜粋した彼に関する内容を紹介します。
(http://www.classic.com.au/wizard/)
(http://www.bestrestaurants.com.au/booking/)
(http://foodandwine.netscape.com/)
(http://www.miettas.com/chefs/mietta_friends/)

チャン・リュウ(Cheong Liew)
●お店：アデレードヒルトンホテルレストラン「グランジ」(The Grange)のシェフ

●評判：東洋料理と西洋料理のフュージョン創始者(the father of East meets West)

●料理の特徴：絶妙な香りのバランスと、国籍（中国、マレー、インド、ギリシャ、フランスなど）にこだわらない斬新さ

● 著名な創作料理：
(1)バランマンディ（魚）のローストコリアンダー、雪豆の実とイカの切り身添え、フカの舌とナマコの人参オイル炒め
(2)Four Dances of the Sea （前菜：海の幸四種類のダンス）： スズキのマリネと、イカの刺身蕎麦添え、タコのニンニクソース、海老の寿司

●経歴：マレーシアのクアラルンプール生まれ。1969年に電気技師になるためオーストラリアのメルボルンにやって来て、学資・家賃を稼ぐためにスペンサーストリート駅で切符切り・掃除・食堂の手伝いなどの仕事を経験する。その後職を探してアデレードに移り、最初の店では朝の５時からサンドイッチを作るなど生活に苦労し、次のギリシャ料理店に採用される時は面接に来ていくTシャツさえなかったので、友人から借りていったほどだとういう。しかし彼の天才的料理人としての才能は誰が見ても明らかで、次のステーキハウス「ムーズ」(Moos)ではステーキに添える野菜にアジア風の味付けをして評判になった。 次に新しいワインバーで料理を任され、自分が故郷のマレーシアで作っていた料理をビュッフェスタイルで出して、これまた大きな反響を呼んだ。1975年「ネッディズ」(Neddy’s)というレストランをオープンした後、アデレードヒルトンホテルのメインダイニング「グランジ」に移り現在に至る。

●シェフの考え方：「なぜ我々は食事をするのか？」という問いに対して私は「食べ物の風味(flavor)を追求するためだ」、と答える。料理を作り風味を探求すること、即ち異なった文明や、文化のエッセンスを感じ取ることが、私の料理に対する探求心(motivation)の源（みなもと）となっている。

●シェフの料理の原点：私は料理学校で学んだり、古典的な料理教育訓練は受けていない。さまざまなお店で毎日実践してきたことが私の料理の基本となっている。その原点はと問われれば、たぶん家の台所でお婆ちゃんに料理を教わったことだろう、と答えるしかない。