●生産地：カリフォルニア州　ロシアンリバーバレー
●ブドウ：ピノノワール100%
●日本での販売価格：\7,000〜\12,000

メリーエドワーズ公式ウエッブサイト

１．メリー・エドワーズ　ワイン

カリフォルニアの女性ワインメーカー嚆矢ともいえるメリーエドワーズさんが、UCデービス校で醸造学を学びこの世界に飛び込んだのは1973年。彼女はクローン（＝同一の遺伝情報をもつブドウ品種）研究のためフランスに渡り、1997年に「メリーエドワーズワイン」会社設立。夫のクーパースミス氏(Ken　Coopersmith)の協力でカリフォルニア州ソノマ、ロシアンリバーと自社畑を広げています。メリーさんは「幼少の私が初めてワインに出遭ったのは母の料理です。母の料理には必ずワインが味付けに使われれていました。ですから私にとって料理とワインとは切り離せないのです」　と語り、彼女のワイン製造の基本は、「自分自身の個性・感覚が明確に反映されているワインを作ることで、特に私は口中でスムーズな舌触りのするワインにこだわっている」と、述べています。

メリーさんは2004年にサンフランシスコ・クロニクル紙で「本年度最優秀ワインメーカー」に選ばれ、2006年には彼女のピノノワールワインがワインスペクター誌トップ100の21位、そして2009年には同誌トップ100の9位に彼女のソービニオンブランワインが選ばれました。

２．テイスティング

2010年3月初来日した彼女は、東京学士会館のレストラン「ラタン」のＷｉｎｅ＆Ｄｉｎｅパーティで日本未入荷の自社製スパークリングワインや、夫の名前クーパースミス名のワインなど6種類を披露してくれました。私はこの中で特にメレディスエステート(Meredith Estate)産のピノ・ノワールが印象に残りました。カリフォルニアらしいカカオやチェリーの香りに加え、タンニンと酸味のバランスが取れており、どちらかというと柔らかく繊細で、きりっとした冷涼感が漂うフランスのピノ・ノワールワインとは趣が違う感じでした。